朝食は全員一緒に摂ることになったので、食堂へ向かいます。
……集まってる人数が少ない気がする。
今日は熱血石丸が一番乗りだったんだ、と笑顔で話しかけてくる石丸。
そりゃ良かったねぇ。
チヒロとアオイ、サクラも普段通り。ここら辺はさほど心配ないのかな。
最初からそろっている彼らは『規則正しい高校生』に分類される面々。
……誠の考え、酷いよ。
で、少し遅れて来たのが。
ヤンキーのモンド。ギャルのジュンコ。同人作家のヒフミ。
で、人を散々待たせた挙句に来るのが。
クールなキョウコ。ゴスロリのセレス。ミュージシャン希望のレオン。文学少女の腐川。占い師のヤスヒロ。
時間はおろか、他人のことさえ気にしない、マイペースな連中。
……誠……。
あれ? 御曹司が来ない。サヤカもか。
と思っていたら、御曹司ビャクヤが来ました。
サヤカが心配になり、食堂を飛び出す誠。
自分の部屋は、すっかり様変わりしていました。
というか超荒らされた跡があるんですけど。
模擬刀は鞘から抜かれて床に放置され。鞘も放置。ルームキーも床に投げっぱなし。そして床と壁、寝台には刀傷。テープクリーナーはなぜかかなり減った跡があるとのこと。
なぜ?
なんとなく、サヤカが真犯人だったらどうしようかねぇとか疑ってしまった。
シャワールームを覗き込み、そこにサヤカ発見。
ピンクのペンキ……?
彼女の腹には包丁が刺さっており。
でも血は、ないんだよね……?
誠は叫び、そこで暗転。
……死んだのか? それとも、模しただけなのか。