この船の船長、ゼロ。
……いつの間にかディスプレイがアドベンチャーモードに戻っていたのでノベルモードに切り替えて……。
ノナリーゲームの説明を船長がし始めました。
船内には数字の書かれた『ナンバリングドア』と呼ばれる扉が何枚かある。
ナンバリングドアを開くには、各自に割り振られた「バングルナンバー」の合計数――数字根が、扉に書かれた数と一致した場合のみ、扉は開く。
開いた者だけが先に進めるが、ナンバリングドアを開くことができるのは3人~5人まで。
脱出するためのナンバリングドアは「9」の扉。これを探すことが目的。
そして、船は沈みつつあるため脱出までの制限時間は9時間――いやいや、おかしいおかしい。
沈没時間をどうやって操作するの。
頑張れ淳平。
突如として割り込んだ鐘の音により、現在時刻は9時だと判明。
……判明っていうか、それも操作されてたらそれまでだけど。
タイムリミットは明日の6時まで。
さて、状況を整理。
ゼロの正体はともかくとして、最後のナンバリングドアを「9」を開くためのバングルも残しておかなきゃいけないですしね。
獅子翁が、まずは別の脱出口を探そうと口火を切ってくれました。
淳平以外はAデッキを調べ済みなので、それでは降りられるところまで降りて、下のフロアから調べてみようと提案。全員賛成で、下へレッツゴー。
Cデッキへ行ってみますが、完全に水没。
……桃色娘と踊り子が、善人で言うあの2人娘かな。アリスと……あと名前忘れたけど;
このまま水位が上がったら全員溺死だぞと言う岩男ですが、王子が冷静に否定。
水が流れていない。流入が止まっている、と。
ゼロが操作してるんでしょうね。きっとね。それよりも私は『王子』と普通に割り当てられてることにビックリですけどね。私の王子様像とは違う……!
私たちの動ける範囲は、AデッキからCデッキまで。
大階段の正面にある鉄扉を開こうとしましたが、鍵がかかっているようで、開きません。
それこそ岩男の体当たりでは開かんのだろうか。
鉄だから無理か?
階段の裏手にも扉が1枚。
しかしこちらも開かず。今度は獅子翁と岩男が二人がかりで体当たりしましたが、開かず。
が、この扉にはちゃんと鍵穴があります。
扉の正面には他にも2枚の扉……否、エレベーター。
横にはロックキーがあります。
さっきの扉には「丸」のマーク。
こっちのエレベーターには「小文字の『h』の縦棒に『-(マイナス)』を加えたみたいな記号。
ああ、土星のマークか。茜さんは物知りですね。
では先ほどの丸のマークは、太陽のマーク。
Aデッキにもマークがあったよね、と桃色髪の娘さんが言うので、Aデッキへ。
他の誰も覚えてないようですが、桃色さんの記憶力は凄いですね。
言われた通りAデッキへ行き、階段の両脇に設置された2枚の扉を確認。
左側の扉にだけ鍵穴があり、そこには地球のマークが。
横の棒は赤道。縦の棒は子午線を表わしている、と。へー。
周囲を観察。
おそらく天窓があったと思われる天井には鉄板が。
廊下の窓も同じく鉄板で塞がれており。
やはり道はナンバリングドアを開くしかない、と全員の視線が扉に集中したところで、踊り子が反対の声を上げました。
ナンバリングドアを開くなんて、ゼロの思う壺じゃないかと。
岩男は開くことに賛成。
獅子翁も賛成側。
踊り子は断固拒否。
桃色髪は、とりあえず進んでみようと提案。
ひと悶着あったところで情報交換しようと淳平が提案。
茜も賛成です、私は淳平と幼馴染です、と説明したところで岩男が慌てて割り込んできました。
監視しているゼロに聞かれたらどうするんだ、と。
いや、別に聞かれてもいいんじゃね?
無作為に拉致してきたとしたら、素性がバレるのはまずい。
家族が人質になったり脅されたり、といったことに繋がるかもしれない。
なるほど、一理ある。
でも、せめて名前ぐらいは……呼び方が分からないと不便です。
ならばコードネームで呼び合うことにすればいい、と岩男。
ずいぶんと警戒心に溢れてますね、この男。
バングルナンバーを元にコードネームが決まりました。
岩男――セブン バングルは「7」
銀髪――サンタ バングルは「3」
獅子翁――イチミヤ バングルは「1」
踊り子――ヤシロ バングルは「8」
王子――ニルス バングルは「2」 ※盲目
桃色髪――ヨツバ バングルは「4」
淳平――ジュンペイ バングルは「5」
茜――ムラサキ バングルは「6」
鳥の巣――
バングル「9」を持つ、存在感が薄かったメガネの男に近づいたヨツバが、いきなり拘束されました。
ナイフを出して脅します。
ヨツバが持つ「4」のバングルを、扉の認証装置に翳せと言われ。
ああ、こいつが持つのは「9」だから、数字根は「4」になるってことか。
いや、扉の数字は「5」。
おかしいな? と思っていたら、次に犯人はイチミヤを呼びました。
ああ、そうか。制限人数は3~5人か。
じゃあ2人では開かないということか。
イチミヤも認証。
最後に、眼鏡の男も認証し、レバーを下げると扉が開きました。
眼鏡の男がヨツバを突き飛ばし、扉の向こう側へ。
直後、扉が閉まりました。
え、マジで?
せめて、ヨツバとイチミヤが一緒に行くもんだと思っていたのに。
バングルは何回も使いまわしが可能ということか。
ってことは、もうこの段階で脱落者が出るってことですよね。
嫌だなぁ。
あ、でも待って。扉は1度しか開かない、とは言ってないよね。
てことは、数字根さえ合わせれば、何回も開けるのか?
いやいや、そんな都合のいい……まぁ、そうだったらいいけどね。
開放されたヨツバに駆け寄るニルスさん。
盲目って、どこまで周囲のことが分かるんだろうか。
他の男たちは閉まった「5」の扉を開こうと押しますが、もちろん開くわけもなく。
ヤシロが「何か電子音が聞こえない?」と言い、淳平たちが扉に耳を寄せると、確かに何か聞こえます。病院の、心電とかの音?
そして先ほど通り抜けた眼鏡男の「なんで止まらないんだ! 話が違うじゃないか!」という意味不明な悲鳴が。
何か、マンリキで締められるような、さび付いたような音がして。
こんなはずじゃなかったのに! と。
え、もしかして死んだ?
と思っていたら、扉が向こう側から叩かれました。
男が「あけてくれ、頼む!」と。
えー。
淳平さん、思わず認証キーに手を翳しましたが反応しません。
何回も使えると思ったけど、やっぱり1回だけか。
扉が開かないと悟った男が、時間がない、と叫びました。
もしかしてさっきから響いてる電子音は爆弾とかの電子音なんだろうか?
ぼくはあいつにだまされたんだ、と意味不明な言葉を叫び続ける男。
最後、大きな衝撃音と悲鳴と共に、静寂。電子音も消えました。
なんだろう。
爆発ってよりかは大岩が廊下を転がってきて、扉で逃げ道を失って圧迫死、といった方が正しいような。
いや、爆音って書いてましたね;
あ、認証装置が「使用中」じゃなくなりました。
あらら?
もしかして、誰かが中に入っていると使用中になるから次の認証が行われないとか、そういう話?
んで、入った人が死ぬと使用中解除で次の人が入れるようになる?
開けてみよう、とセブンに促され、淳平がスキャン。
ここで選択肢。
一宮と八代(1+8)
ニルスとセブン(2+7)
サンタと紫(3+6)
さてと。
安心なのは茜が一緒にいる3番目なんだけど……。
セブンって、何か嫌な感じがするんですよね。なんでだろう。
善人とゼロをクリアしたのに、そのストーリーをあまり詳細まで覚えてないという、ね。
謎解きは楽しかったんだけどなー。
今回はあえて2番目の、ニルスとセブンを選択。
盲目の方ですね。
扉が開き……全員絶句。
サンタが「爆死か」と呟きました。
あー、やっぱ爆弾ってことかー。
てか、早く入らないと扉が閉まってしまうのでは?
と思っていたら茜(紫)が悲鳴を上げて倒れ。抱きとめようとしたら、扉が閉まりました。
え。
誰も中に入ってないよね。
まぁそんなことより。
茜さん、凄い熱です。