モノクマファイル。
被害者は不二咲千尋。
死亡時刻は午前2時頃。
死体発見現場となったのは、学校エリアの2階にある女子更衣室。
致命傷は、鈍器による頭部への殴打。
即死だった模様。
「モノクマファイル2」を記録。
ビャクヤに呼ばれました。俺の捜査に協力させてやろう、と。
思わず目が点になりました。何を考えてるんだ……?
何を考えてるのかは分かりませんが、ひとまず、彼と共に捜査をすることになりました。
本当に……こいつが犯人じゃないよな……?
ビャクヤに話しかけると、無駄話をしているヒマがあるなら捜査をしろ、と怒られました。はーい。
サクラに話しかけると重要な証言。チヒロの体重は軽いから、殺された後に運ばれたとしても不思議ではないが、自分の足でここに来たのだと思う、とのこと。ここ最近、体を鍛えたいとよく口にしていたからだ、と。
が、死亡時刻は午前2時。そんな時間にトレーニング?
昼間はサクラや朝日奈がここにいることが多いから、避けたのではないかと推測。一人でやりたかったのか? が、自分ひとりではできないと口にしていたらしい。誰かに手伝ってもらいたい、と。
つまりチヒロは、深夜にトレーニングをしたくて更衣室を訪れた。それも、誰かと一緒に。
「大神の証言」を記録。
モンドにも証言してもらいます。
チヒロは自分の弱さにコンプレックスがあるみたいだった、と話す彼。
体を鍛えて強くなろうとして、ここに?
コンプレックスの原因まではさすがに分かりません。
「大和田の証言」を記録。
キョウコに話しかけると、またしても現場をじっくり調べているようです。かなり集中しているようで、誠たちの会話は耳に入っていない様子。後でまた話しかけるとしましょう。
さて、チヒロを調査。
全身から生気が抜け落ちている。
見れば見るほど奇妙な死体だ、とビャクヤが首を傾げます。何が妙なんだ?
壁のポスターを調査。
血痕が付着しているらしい。殺人が起きた際に血が飛んで、付着したようだ。
床のダンベルを調査。
明らかにこれが凶器ですよね。
「ダンベル」を記録。
と、ここで移動命令が出ました、ビャクヤ様から。
更衣室を出て次に調べるところは、更衣室前のホール。
ここも事件に関係してるの? と尋ねると、自分で考えろという可愛くないお言葉が返ってきました。情報開示してください、先生。
女子更衣室の扉横についているカードリーダーを調査。
このカードリーダーは電子生徒手帳に対応しているはず。
何か気になることがあればモノクマに直接聞いてみればいい、と言って、ぱんぱんと手を叩くビャクヤ。その直後「およびですか?」と出てくるモノクマ。
どんな主従関係だよ!!
電子生徒手帳の性別に対応した更衣室にしか入れないから注意してね、と教えてくれるモノクマ。前に聞いたな。
ロック解除している隙に、2人同時で入るのも不可能、と。
そして、手帳を他人に貸すのも禁止。
つまり、女子なら女子更衣室にしか入れない。男子も同じく、男子更衣室にしか入れない。チヒロの死体が女子更衣室で見つかったということは、犯人は女子の誰かなんじゃないのか? と考える誠。
ビャクヤには「甘いな」と笑われました。
禁止されているのは他人に貸す行為だけであり、借りることは禁止されていない、と。
ん……?
同じなんじゃね?
と、分からないでいると、モノクマは呆れて帰ってしまいました。代わりにビャクヤが教えてくれるそうです。玄関ホールに向かいます。
……何で?
「カードリーダー」を記録。
玄関ホールに来た二人。ここに何があるの? と尋ねますが、教えてくれません。自分で考えろってことのようです。
……そういえばレターケースがあったけど……と思って調査したみたら、ビンゴ! ケースの中には電子生徒手帳が3つ入ってました。
どうやら死んだ人間の電子生徒手帳は、レターケースに返還される仕組みのようです。つまり、サヤカたちの生徒手帳ってことですね。
誠が起動させると、確かにサヤカの名前が浮かび上がります。
つまり、借りることができる、ということ。
「玄関ホールの電子生徒手帳」を記録。
ここでビャクヤが、1つだけ起動しなくなっている生徒手帳があることに気づきました。桑田の生徒手帳らしい。
誰のか知ると、ビャクヤは納得。硬球で、あれだけ滅多打ちにされてはな、と。
……。
が、またしてもモノクマ登場。そんな簡単に壊れたりしない! とご立腹です。
10トンの重さにも、100メートルの水深にも耐えられるんだから、硬球での滅多打ちでなんて、壊れない! と。
けれども1つだけ、弱点があるらしい。
なんだ?
が、モノクマは口を閉ざします。壊されたら困るし、と。確かにそうか。
じゃあ桑田は知らずに弱点を突いて壊してしまったのか? と聞くと、どうかね、とはぐらかすクマ。が、彼の電子生徒手帳は壊れてないと思うけどね、と意味深な言葉。
まぁいいだろう、今回の事件には関係ないはずだ、となぜか断言してこの問題は放置するビャクヤ。超違和感。
「壊れた電子生徒手帳」を記録。
ビャクヤに再度話しかけると、彼が知りたいのはジェノサイダー翔の正体だ、と教えてくれました。今回の犯人はジェノサイダー翔で間違いない、と。
なぜそんなに確信できるのか。彼には根拠があるらしい。それを誠にも見せてくれるらしい。
再び話しかけ、今度は「確信」を聞き返します。
朝日奈が飛び込んできました。大変だから助けて! と。
フカワか……?
朝日奈に話しかけると「緊急事態」を繰り返すだけ。深く聞くと、やっぱりフカワらしい。様子がおかしい、と。
それはさっきもおかしかったと思ったけど……。
意外なことにビャクヤも「妙だな」と様子を見てくれることに。
フカワの個室に急ぎます。
場面が変わって個室の前。
ビャクヤに話しかけると超冷たくあしらわれました。
振り返って朝日奈に話しかけると「遅い」と怒られ。まぁいいや。
フカワを部屋で休ませてたら、更に変になったらしい。
フカワの部屋に入ろうとインターホンを鳴らすと、あっさり扉を開いてくれました。が、顔を出したフカワは青い顔で震えてます。
ジェノサイダー翔なんかの好きにはさせない……! と、確かに妙なことを……。
そして扉は閉ざされました。
彼女を説得できそうな人はいないかなぁと言われますが……ビャクヤしか思いつかないんだけど。
後ろにいた彼に話しかけると、説得を引き受けてくれることになりました。
マジっすか?
無言のままドアの前に立ち、呼び出すビャクヤ。が、ビャクヤの顔を見るなり豹変? 約束を守れなくてゴメン、と謝り、私がジェノサイダー翔を何とかするから、と再びドアを閉じるフカワ。ダメか。
そのまま捜査に戻ろうとするビャクヤですが、ちょっと待て。約束って何のこと? と問いかけますが、やっぱりビャクヤは知らぬ存ぜぬ。妄想癖が出てきただけじゃないのか? と、あっさりあしらわれます。食い下がろうとしたら冷たい瞳で怒られました。
うーん。
朝日奈はフカワの監視で残ってくれるそうです。
続いて二人が来たのは図書室。
とうとう書庫を見せてくれる気になったのか?
さっそく、書庫への扉をタッチ。あっさり、中に入れてくれました。
書庫の中は、全面書棚。そして埃。
中央の書棚をチェックすると、止められました。真の支配者層についての資料だとかなんとか。消されても構わないのなら見てみるといい、と脅されました。
中央から左の書棚をチェック。それを手に取るとはお目が高い、と褒められた後、やはり脅され、本棚に本を戻す誠。
左脇に乱雑になってる木箱をチェック。空っぽ?
しかし、埃が妙な具合に取れているため、最近まで何かが入っていたらしい。
延長コードが入っていた、と教えてくれるビャクヤ。なるほど、あれですね。納得です。
中央左下の電気スタンドをチェック。
ビャクヤが図書室で使っていたスタンドと同じらしい。そして、メダルもゲット。
ビャクヤがもたれかかっている本棚をチェック。やっぱりビャクヤに水を差されて、何も見れません……。
「何度も見ている」という彼の言葉を聞き返してみました。
彼の家にも同じような読書室が存在するらしい。先ほど話した真の支配者層の中に、ビャクヤの一族も入っている、と。
そして彼が最も興味を持っているのが未解決事件らしい。その中にはジェノサイダー翔の情報があり、もちろんこの本棚にもその情報が。
ジェノサイダー翔事件には、2つの特徴がある。
1つ目は、現場に被害者の血を使って、チミドロフィーバーの文字を残すこと。
2つ目は、被害者は必ず磔にされて、殺されていること。
まさに、チヒロが殺された時の状況と一緒です。
そして、2つ目のハリツケ云々は公にされていない情報だから、犯人と警察上層部しか知らない情報とのこと。なので、今回の犯人は模倣犯でもなんでもなく、ジェノサイダー翔本人で間違いない、と判断したようです。
ビャクヤに話しかけ、ジェノサイダー翔の資料を見せて欲しいとせがむ誠。
持ち出さなきゃいいだろう、と見せてくれました。
うわ。
殺された被害者たちの写真が、はりつけにされたままの写真が並んでいます。
リアルじゃなくても、えぐい。
次のページも見てみろと促され、ページをめくると。
プロファイリング結果が。
一連の犯行は、平日の深夜。
もしくは、休日の昼間から夜にかけて発生。
もっとも頻度の高いのが、休日の昼過ぎ。
以上のことから、犯人は学生であるとも推測される。
また、現場には犯人が長く居座ったような痕跡と共に、取り乱しながら現場から逃げた痕跡がある。目撃者の報告もないことから、犯人は外的要因もなく、これらの奇妙な行動をした模様。
これらの支離滅裂な行動から、犯人は解離性同一性障害の可能性があるとも考えられる。
ますます……フカワがジェノサイダー翔である可能性が高まった、と思われるんだが……。
「ジェノサイダー翔事件ファイル」を記録。
図書室を出ると、突然ここでお別れだ、と言われました。
私を置いて行かないで!
なんて叫ぶわけなく。彼は学級裁判までにやっておくことがある、ということで、あっさり別れました。うん、もういいよ。
男子更衣室と女子更衣室、それと皆からも話を聞かないとね、ということで次回へ持越し。