神殿に戻り、ボーレタリアの要石前に座ってる男に話しかけたら「あんた一度死んだんだな?」と笑われました。
一度どころじゃないけど何がおかしい。
どうやらこの男は、やっぱり心が折れて、諦めて座ってるらしい。
私は続けるけどね。ふん。
戻ったついでに武器を修理しようとしましたが、ソウルは0でした。
ははは。
さ、次に臨むのは「塔の女王の要石」。
ダンジョンは「塔のラトリア」です。
転送先は牢屋らしき場所。
左と右、どっちから攻略するかな。
何となく右へ進み、閉まった牢屋の前に立つと、何と開くことができました。
盾を掲げながら中へ。
囚人が襲ってこなきゃいいなぁと思いながら足を踏み入れましたが、空っぽでした。良かった。
その牢屋を出たところで、正反対の通路に緑のランタン持った誰かがうろついていることに気づきました。さっきは気づかなかった。看守か? 単体のようですが、見つからないに越したことはありません。
ま、今の私はソウル0だけどね! と開き直って、堂々と牢屋の前の通路を歩きました。
端っこの牢屋を開けたら遺体を発見。
「道標の輝石」を入手。道標として使用できるらしい。何か意味あるのかな。
死んでもソコから出発できるよ! っていうアイテムがないものか。超切望します。
更に先へ進もうとしましたが行き止まり。
「開く」という選択肢は出てきましたが、閉ざされているため開かない、というメッセージが流れて、向こう側に行くことはできませんでした。
霧に覆われてる箇所が見えてるのにな。
フラグが足りないようです。
要石まで戻り、今度は左側を攻略します。
誰かの血痕が残っている、と思った瞬間。
なんか、シャラララララという、でっかい音が響きました。
「何だ!?」
周囲を見回したら、向こう側の通路に、先ほど見かけた看守らしき人物がいました。
見つかった音なんでしょうか?
――青い光が放たれた、と思ったら魔法弾でした。
体力を半分ほど削られました。
二撃受けたらまずいですね。
薬草を食べてる間があったら攻撃が届かない所まで逃げた方がいい、という判断に基づき踵を返しましたが、要石の牢に入る寸前で力尽きました;
所持ソウルが0でも、自分が死んだ場所に血痕は残るんですね。
取り戻した! というメッセージが流れました。ソウルは0ですけどね。
もう、こうなったらダッシュで先に進んでみようかな。
先ほどの看守にはまだ見つかっていないし、と思って進んだら、牢から複数の手が突き出しながら「ヘルプ」と叫んでいる光景に出くわしました。
こえぇよ!
それでも開こうと試みる私。
閉ざされている、というメッセージに安堵しました。
囚人を無視して先に進むと、物凄いうなり声が。もう、無視だ、無視。
何かの湯気が立ち上る緑のツボを横目に進みます。
ここで魔法弾が飛んできました。進んでいたため当たらない。見つかったようです。
行けるだけ行ってしまおう、と捨て身の戦法で先へ。
突き当りの壁に鍵を見つけました。
おおお、こんなところに鍵が!?
捨て身戦法で来てみるもんだなぁと感動する間もなく魔法弾が飛んでくるので、あわてて鍵を調べてGet。直後、死にました。
要石に戻された私。
直ぐにアイテム欄をチェック。
「希望の牢、3階牢獄の鍵」が追加されていました。
所持数が「1」ってなってるけど、1つ開けたら無くなるんだろうか?
それだったら超シビアだ。
どこの扉を開けられるんだろう。
無茶は承知で、もう1度看守の元へ行ってみました。
現在の自分のステータスの1撃で、どこまで削れるのか見てみたくて。
って、その前に上から落ちて来た魔法によって麻痺にされ、動けないところを攻撃され、ほぼ即死でした。
間近で見た看守の顔が忘れられない……なんだあのオクトパス。
1撃も食らわせられない悲劇。
先ほど手に入れた鍵で開かないかなぁ、と要石の牢から出て右の突き当りに行ってみましたが、開きませんでした。この鍵ではないようです。ふぅ。
これは、あれですか。
囚人用の牢にどこかの鍵がかかっていて、それを手に入れないと先に進めないと言う。そして囚人に群がられて殺されてしまえと言う意図ですか。知りません。
とりあえず、オクトパスは倒せそうにないので後回しにして。
一番近い囚人牢を開けてみました。
襲われると思って盾を構えていましたが、普通でした。
囚人たちは直ぐに出てきて、牢屋の前で超嬉しそうに万歳します。
なんだこの解放感。
てか、そんな大きな音立ててたら看守に見つかるから!
どうしよう、と思いつつ時間的に見つかる頃だと感じて要石の牢に戻ったら、何と囚人2人がついてきました。
両手を主人公に伸ばして助けを求める仕草をしたと思えば頭を抱えて身を小さく屈め、時折「助かった!」と言うように万歳。これの繰り返し。
え、私、どうすればいいの。
強い恐怖心を抱いているのか、囚人は私に突進してきて抱き付こうとしてきます。
別に危害を加えられるわけじゃないようなんですが、彼らの勢いに若干引き気味です。
どうすればいいんだろう。
このままオクトパスの所に行ってもついてきそうです。
そんなことになれば、私もろともアッサリとやられそうな感じです。
かと言って、このまま神殿に戻ったら置き去りにすることになるんでしょうか。
NPC扱いになるんだろうか?
助けなきゃ良かったかな……。
しばらく彼らの行動を見守り続けましたが、どうしようもないので、神殿に戻ります。
火防女って、一定の所にはいないんですね。
今回、塔の女王の要石のところに座り込んでて驚きました。
新NPCかと思った。
もう1度、要石から囚人たちの所に戻ってみました。
やっぱり囚人たちはいませんでした。
やっぱりね、と多少の落胆を覚えながら、囚人たちの牢に行ってみると、彼らはそこにいました。
助けてくれる人(主人公)がいないとお前らはそこに戻るのか! と、笑ったけど安堵。看守に見つかりそうだったので「私も牢に入れて」と入ろうとしましたが、こいつら、すり抜けることができません。その上で牢の入口を塞いでいるもんだから、私が中に入れない!
イラッとして、でも時間がなくて、仕方ないから次の牢を解放。
中からは再び囚人が喜んで飛び出してきます。
その隙に前の牢に戻ったら、中にはまだ1人の囚人が残っていました。
「こいつは外に出ないのか?」
と思いながら、入口近くは看守に攻撃されるかな、と牢の奥へ行こうとしたところ、残っていた囚人がナイフを持っていることに気づきました。
「え?」
なんと囚人による攻撃!
えー! 私、攻撃されるパターンですか、こいつだけは敵なのか!?
ちょっと気持ちの整理がつかないまま剣で応戦。
そうしたら、外に飛び出して行ってた囚人たちが戻ってきていて、私に助けを求めるようにまとわりつくので、思わず巻き添えで斬りつけまして、ええ、その、皆さまご臨終です。
……うーん?
しばらくその場で看守をやり過ごしていたら、背後から何かが壊れる轟音がして、ビックリして振り向いたら、生き残っていた囚人が拳を振り上げ、机を壊しているところでした。
……しばし絶句。
机の近くにいた私は、その破壊行動の巻き添えを食らって、ちょっとだけダメージを受けました。多分、近くにいなければダメージも食らわず、囚人たちが積極的に主人公を攻撃してくることはないとは思うんだけど、さっきまでの態度とはあまりに違うその暴力的な態度に恐怖を覚えました。
いくら机が壊れやすそうだったからって、ストレスが溜まってたからって、壊すことはないと思うよ。
遠い目になりました。