保健室に朝日奈を運び、応急処置。
彼女に話しかけると、どうやら口論になったらしい。
やっぱりサクラの件か。
――と、保健室の扉を壊しかねない勢いでサクラ登場。
元気そうで安心したよ。そしてお前らの友情が本物で嬉しいよ。
ジェノサイダー翔の仕業だ、と口を滑らせるハガクレ。お前はどこか遠くへ去れ。
怒りをためるサクラは、けじめをつけると言って、去って行きました。
――学園長室に突撃とか、本当やめて。誰か止めて。朝日奈が追いかけてくれました。
ひとまずは安心かな……。
が、保健室に残されたキョウコと誠。気まずいっす。
ひとまずキョウコに話しかけてみます。
思い切り無視されますが……なんとか、お怒りを解いていただけました。
やはりサクラのために黙っていた、と、ちゃんと分かって貰えました。
頭のいい人大好き。
もう一度話しかけ、他に話したいことを聞き返します。
彼女に誘われるまま、脱衣所へ。
アルターエゴから人を集めて欲しいと頼まれたらしい。
まぁ……こんなことになった以上、朝日奈もサクラもハガクレも、ここに呼べないし。ジェノサイダー翔は言わずもがな。ビャクヤもか。となると、残るは誠だけ……。本当に人材が少なくなったな。
パソコンをタッチすると、久々のアルターエゴ。
ネットワーク接続可能な場所に連れて行って欲しい、と頼まれました。
なるほど。
そうすればもっと情報を集められる。
けれど諸刃の剣。黒幕にばれない訳がない。そうすればパソコンを取り上げられて、それで終わり。
危険だと言う誠ですが、キョウコは無言。アルターエゴも、これで終わりにしたくないから危険だけど協力したい、と言ってくれてます。本当にいい子だなぁチヒロ。
彼をネットワークに繋ぐことにしました。
しかし図書館だと直ぐに気づかれるので、監視カメラが設置されていないところ。秘密の部屋に。
パソコンは、誠の制服の中に隠して持っていくことにしました。
こういう危険な橋を渡るの、本当、夜中だと怖いんだよなぁ。
男子トイレに手をかけた途端。
キョウコが大声を出して誠を責めました。もちろん、演技。
彼女に見送られながら秘密の部屋へ。
机を確認し、引き出しからネットワークケーブルを発見。
そしてパソコンとケーブルをつなぎ、アルターエゴ起動。
いけそうだ、と張り切るチヒロ。
頑張って……!
自室に戻り、寝ていると、いきなりチャイム。
こ、怖いから……!
まだ夜時間じゃないことを確認して扉を開いてみると、キョウコがいました。
もう解析が終わったとか? とも思いましたが、違うらしい。
朝日奈が真っ青な顔で呼びに来たとか。
……サクラに何かが?
娯楽室へ向かいます。
娯楽室前には朝日奈の姿。
朝日奈に言われるまま娯楽室を覗くと、椅子に腰かけたままうなだれているサクラの姿が見えました。
もう、嫌な予感しかしない……。
どうやら娯楽室のドアが開かないらしい。そして、叩いても叫んでもサクラは動かない。
――毒薬を思い出したんだが。
娯楽室には鍵がなかったから、内側から何かがつっかかって開かないんだと思う、と言うキョウコ。
だから破っても校則違反にはならない、とのこと。
いいのかそれ。
どうやら娯楽室の扉を塞いでいたのは椅子らしい。それも、かなり重たい椅子。
……自殺?
死体発見アナウンスが流れました……。