いなくなった管理人を追いかけて動力炉へ向かいます!
どこにあるか分からないけどね!
時々ダンジョンの階段とエネミーの「クロたん」とを見間違えます。
紛らわしいわ。
何度か部屋に戻り、そのたび農地化されたダンジョンを通るのですが、管理人さんがいないと寂しいわねというイレーヌの独り言が。
確かに、景色が見慣れないですかね……って、別にそんなこともないんだけど……。
管理人がいなくても素材は何度も入手できますし。
正直、管理人さんがいる意味ってあるか? と思いました。
まじめに考えたらダメな気がして、私の娯楽のために必要です、という結論にしておきます。
敵が様変わりする中、B085に入るとようやく「次の階に強敵がいます!」のメッセージが出ました。
長かった~。
部屋に戻って準備を整えようか迷いましたが、またここに来る手間を思えば突撃した方がいい。
前回のボス戦は楽勝だったし、きっとイレーヌさんは推奨レベルを上回ってるはず。
B086へそのまま突撃。
イレーヌさんのステータス。
レベル114
最大HP 3315(150%)
最大MP 650(113%)
攻撃 296(143%)
防御 188(103%)
魔法防御 224(128%)
回避 6
命中 100
クリティカル率 4.0
HP回復 0.42
MP回復 0.17
手持ちのアイテムは「癒しの水」×2、「秘密の水」×2、「冷静の薬」×1、「勇気の薬」×2。
回復アイテムの数が少ないのが気になりますが、まあ、今更だしね。
事前に出現階数が分かってれば、それに合わせて圧縮の数も調整するんだが。
B086へ突撃です。
管理人さんはどこでしょう。
少し進むと、どうやらここは前に道が途切れていた場所だったようです。
曲がり角を先に進むと管理人さんがいました。
その周囲には大きな目玉エネミーも複数体います。
クネクネクネクネ、その長い黒い体をうねらせながら雄たけびを上げる管理人さん。どうした。
どうやら劣勢らしい。
この程度のモンスター、私にかかれば……と勇ましいこと言ってますけど直後に負けそうな悲鳴が。
が、頑張れ。
まぁそうもいかず、イレーヌさんが助けに入ることになりました。
そりゃそうだ。
相手の数は4匹。
どれぐらいの強さかは分かりませんが、
囲まれたらやばいんで、まずは通路の先に逃げましょうか。
1対1に持ち込みます。
「動力炉の番人」。
こいつらも番人か。
錬金打法で531ダメージ。
よし、1匹のHPバーの約半分です。
簡単そうだ。
そう思ったら、次の攻撃で「博愛」と「物忘れ」をくらいました。
ダメージは257で大したことないんだが……ステータス異常を結構くらうとやばいなぁ。
通常攻撃に切り替えて応戦しますが、次なる状態異常は「恐怖」。
こんな簡単にポンポンついてしまうもんなんですか。
行動回数減少により、あっという間にイレーヌさんの体力が減っていきます。
1匹撃破したところでHPを1000も削られてしまいました。
続いて2匹目。
こいつも速攻でスキル封印の状態異常を付与してきて、錬金打法を封じられてしまう。
そしてとうとうターン毎にHP減少の異常まで付与され、あっという間にジリ貧に。
アイテム回復を試したんですが、全然追いつかない。
しかもHP回復は2個しか所持してなかったし。
番人2匹目を倒したところで色々尽きかけてきたイレーヌさん。
とうとうHP0になり幽体離脱~……。
遥か下方にぐったりしてる管理人さんが見えました。
また迎えに来るからね~。
というかそんな端っこにいるならさっさともっと下層に逃げ込め~。
首を引っ込めろ~。
さて。部屋に戻ったイレーヌさん。
できることは何もありません。
このゲームには装備品もありませんし。
回復アイテムも、持ち込むよりダンジョンで揃えた方が無難なので、何も持ち込みません。
着の身着のまま再びダイブです。
B086の近辺でまた見慣れないミミズみたいなエネミーが登場したけど……もういいや、無視、無視。
早く先に進みましょう。
フロアに入ると「くっ……やられた!」と今更なイレーヌさん。
早く管理人さんを助けないと……! 足早に進みます。
入口付近で無駄に往復し、自動回復でHPを全快させたら、さっそく番人の元へ向かいます。
少し近づいたところで回復スキルを延々と自分にかけ続けました。
どうやら番人たちはすでにイレーヌの存在に気付いていて、着々と近づいてきています。
さあ、再び戦闘です。
ここに来るまでにイレーヌさんは1つレベルアップして115になりました。体感はあんまり変わらないけど。
前回と同じく錬金打法で大きくHPを削り、状態異常をかけられたらアイテムで回復。ひとまず「恐怖」と「冷静」だけでいいかな。
他の状態異常は放っといても問題ないかも。
回復アイテムを大量にストックしてきましたので、今度こそ負ける気はしません。
……あれ。
向かってくる敵は2匹だけのようです。
前回はたしか4匹だったはず。
どうやら前回倒した2匹は復活してないようですね。
ラッキー。
……と思っていたら、残念。
単純にイレーヌの死角になっていただけで、きちんと復活してました。
その場で回復スキルをかけ続けていたら遠くからエネミーがやってきました。
残り2匹。
なんだ。
ほぼほぼ全快しているイレーヌさんなので、新たな2匹ごとき、瞬殺……いや、辛勝ですね。
倒すとスキル「休憩時HP大回復」を思いつきました。
倒し、ひと息ついていると「動力炉を動かすのです!」といまだ言動がおかしい管理人が迫ってきました。
おちつけ。
彼から「水銀の滝」を返却してもらい、前回はアイテムが大量にばらまかれていた台座へ鍵をセット。
道が繋がりました~。
繋がった道の先は、行き止まり。
別の台座があったので、そちらに賢者の石をセット。
隣でうねってる管理人がうざいです。視界の邪魔。
そんな思いをくみ取ってくれたのか、視界が賢者の石にフォーカスし、管理人は視界から消えましたw
賢者の石がセットされると周囲の台座にエレメントが生成され始め、そして賢者の石がセットされてる台座が淡く光り始めました。
同時に、周囲の台座も呼応するように淡く光り始めました。
この魔法陣を解読すれば、私の錬金術も前進するはず。
感嘆しながら賢者の石を見つめるイレーヌさん。
少ししてから管理人に視線を向けました。
管理人は落ち着きを取り戻しつつあるようです。
良かった良かった。
それでは農場へ戻りましょうか、とその場を後にするイレーヌさん。
ですが、来た道を引き返している最中、ふふふという誰かの笑い声が。悪役っぽいですね。
賢者の石が戻り、動力炉は再び起動した!
私が動力炉に組み込んでいたくちなしの術式により、このダンジョンは閉ざされる。
完全で、循環する巨大なアンプルとなるのだ!
再び笑い声が響き、その声は霧散したようです。
イレーヌさんにも聞こえていたようで不審そうな眼差しを上空に向けます。特に何もありません。
そして強制的に、そのままダンジョンから脱出することに。
リザルト画面突入です。
部屋に戻って考え込むイレーヌさん。
さっきの謎の声のことです。
このダンジョンは私が買ったんだから、勝手に閉じてもらっちゃ困るわ! と憤ってます。
次は声の主を見つけ出すのが目的かな~。
これで第4章も終了です。