さて、アンビデックスルームの中に入りました。
モニターに説明が表示されてます。
アンビデックスゲームヲ開始シマス。
投票ヲ行ナウ場合ハ画面内ノ下ニアル【START】ボタンニ触レテクダサイ。
コノトキ入口ノ扉ハ自動的ニ閉鎖サレマス。
閉ジタ扉ハコノラウンドガ終了スルマデ開放サレナイノデ注意シテクダサイ。
扉が閉まるのって何となく嫌だな。閉所恐怖症の気があるので、特に。
スタートボタンを押すと、扉が閉まりました。
エレベータの操作盤のモニタにウサ公が登場。
どうやら他の部屋とウサ公は通じてるもよう。他の部屋の声がこっちにも聞こえればいいのに。
対戦相手は『さっきチームを組んで同じ色の扉に入った人物』とか。
ていうことは、今回はルナが相手か。
ゲームの内容は至極簡単。
「協力」か「裏切り」かを選択するだけ。
対戦相手
協力 │ 裏切り
----------------
自分 │ 協力 │ +2 │ -2
│ 裏切り│ +3 │ 0
こんな感じになるもよう。
一番いいのは皆が協力を選び続けていけば、全員で脱出できるし変な裏切りの罪悪感もなくっていいんじゃないかなぁと、単純な頭で考えますが。
あと1つ言うことがある、ってウサギが言ってたので、多分そんな簡単な話にはならないんでしょう。時間が無いからって、その最後1つの説明をしないまま協力か裏切りかを迫るウサギ。時間無くても話してけって。策略を感じます。
残り1分を切ったというアナウンスが入りました。
当然、協力を選ぼうと思っていましたが、なんとファイが「裏切り」を選べ、と。
理由を言えと迫るシグマ。やっぱり何か知ってたファイ。
残り2秒の段階になってようやく「0以下になれば死ぬ」と教えてくれますが、もう時間がない!
時間切れになって、最初の選択は強制終了するのかと思ってたら、しっかり選べるようになってました。
今回はファイを無視して協力を選択してみました。
結果は倉庫内のディスプレイに表示されるとか。
天明寺とか四葉とかはこのゲームの内容知ってるっぽかったから裏切りの選択はあり得たかもしれないけど、ルナはそんな素振りをまったく見せなかったから、裏切りはないと思うけど……。ちょっとドキドキ。
いや、たとえ素振りを見せなくても全員が何らかの形でこのゲームを知ってたとしても、おかしくはないんですが。そんなもんですよ、ゲームって。
部屋を出たらファイに怒られました。
意味深な発言。
「歴史が……変わってるかもしれないし……」
何それ。未来から来たとか、そんな話になるのか?
詳しく問い詰める間もなく結果発表。ウサギの声が癪に障る。
第1ラウンドで、ルナは協力を選んでくれました。
うわん、良かった。
でも他のメンバーが超複雑。裏切りと協力を選んでいて、うわぁ、泥沼ドラマが始まりそうな予感です。
ディオは天明寺を裏切ってるし、四葉もアリスを裏切ってるし。
ルナにお礼を言うシグマ。
「シグマさんのことも、ファイさんのことも、信じてましたから」
なんて嬉しい言葉を貰いました。良かった。信じて良かった。
隣でさっそく始まる泥沼バトル。
天明寺がクォークに詰め寄ってます。どういうことじゃ、と。孫に裏切られた祖父。辛いよねぇ。
クォーク、ディオに騙されたと訴えてます。ディオが協力を選ぶと言うから投票を任せた、と。でもディオは、あの装置には指一本触れてない。とか言って。うーわ、悪党だな、こいつ。わざわざ仲違いさせて、どうするっていうんだ。
クォークが「あのモウロクじじいには正直うんざりしてたところなんだ」と言ってるディオ。あー、あー、個人的な意見ですが……私にはディオが嘘ついてるとしか思えません。今まで話してて、クォークが一度でもそんな発言するような雰囲気がありませんでしたから。信じたい、なぁ。
どうやら天明寺はクォークを信じてくれるようです。良かった。
続いてはアリスチーム。
でも、あれ? なんだかこっちは泥沼じゃない感じ。
四葉とKがアリスに謝ってます。
アリスが「とりあえず、話は分かったわ」と言ってるので、Kたちが何か誤解して裏切りを選んでしまったとか、そういうことか……?
いや、でもなんかそんな雰囲気ともまた違うような感じ。
次のラウンドはいつ始まるの? とウサギに詰め寄るアリス。
アンビデックスルームの扉が開かれ、アナウンス。
第2ラウンドは、「月ノ回」とのこと。
名前がついてるのか? 第1ラウンドって何だっけ。
まぁいいか。今回のゲートは「月ノマーク」が記されたカードキーではないと、開錠されないもよう。
誰かが9の扉を開かない限り、ゲームは続く。
逆に、誰かが9以上になっても、扉を開かなければゲームは続けられる。
とすれば、全員が脱出できる可能性もあるってことだよね?
……誰かが裏切らなければ、の話だけど。
CDドアは3人じゃないと開かないと思ってましたが、それには誤解があったようで。ウサギが、バングルを使うんだよ、と意味ありげな発言。そうすれば1人でも2人でも扉は開くらしい。
いったいどうやって? ……一瞬、嫌な想像が頭の中かすめました。
第1扉と第2扉の間のスキャンは、人間の体をスキャンしてるわけじゃなく、バングルをスキャンしている。たから、正しい組み合わせのバングルさえあれば、第2扉は開く。1人だろうと、2人だろうと。
ここでシグマがいい質問。ああ、どんどん嫌な想像が現実になっていきそうな質問。
「そもそもこのバングルって、はずれるのか?」
「うん。はずれるよ」
アッサリとした回答。
「方法はふたつある」
あれ、ふたつも?
「ひとつめは――9の扉を開いて脱出すること」
ああ……なんだ。確かにね。そうだよね。
ふたつめの方法は、死ぬこと。
あああ、やっぱりねぇ。でも、腕を切り落とせばいいんだよ、っていう回答じゃなくて良かった。さすがにねぇ。
無理にはずそうとしたり、破壊を試みようとした場合は、即座にルール違反と見なされ、注射針。
次のABゲームで、誰かが死ぬことになるかもしれない。
ウサギが嬉しそ~に語ります。
しかも。
死ぬとしたら、天明爺さんか、アリスくんの、どっちかなんだけどね。なんてサラッと大事なことを。
さっきファイが言ったことを説明するウサギ。
あれ。
アリスはこのゲームの内容を知らなかったっぽい雰囲気。
天明寺さんも。
さて……次へ進みますか。