鐘の音が12時を告げました。
タイムリミットまでは、あと6時間。
ひとまず48ある個室を、全員で手分けして基盤探しすることになりました。
個別の探索パートかと思いきや、そうでもなく。
あっという間に1時間が過ぎました。
集合場所に戻ると、ニルス以外が「8」の扉前に集まっていました。
近づくと、「8」のREDが起動してます。
もしかしてニルスだけが中に入ったのかと思いましたが、使用中ではなくて、空室。
誰が基盤を見つけたのか尋ねますが、不明。
一番最初に戻って来た八代が確認したときには、既に起動していたらしい。
……ニルスのバングルは「2」。じゃあ、1人では扉を開けられないよね。
どうやら「8」だけじゃなく、「3」と「7」の扉も利用できるようになってるみたいです。
えーと、死んだ男のバングルは「9」だったっけ。
もしニルスがそれを拾っていたと仮定したら。
9+2で11。数字根は2……か。あ、そもそも数字2つだけじゃ開かないか。もう1人、協力者がいないと。
……八代?
八代のバングルは「1」だから、ニルスを何らかの理由で始末したいとしたら、いける。
ニルスがすでに扉の向こう側で爆死していれば、REDは使用中から空室になっているはずだし。
ようやくニルスの姿がないことに気づいた淳平が質問。
ニルスが基盤を見つけたんじゃないかと可能性を上げ、ニルスが遅いのは目が見えないからだとサンタが言った途端。大人しかった四葉が割って入って来ました。
ニルスは目が見えないが、音を聞けば何でも分かる、と。
探してくる、と部屋を飛び出していきました。
全員、四葉とニルスを探しに行くことに同意してくれました。
今回は全員が優しい人たちで良かった。
まぁ、優しいかどうかは分からないけど、あからさまに反目する人がいなくてやりやすいです。
大階段の前で、全員が手分けしてバラバラに。
そっか、通路側にいるとは限らないですもんね。
淳平は茜と一緒に探しに行くことに。
まずはどこから探しに行くか? 選択肢です。
これもストーリー展開に関わってくるんだろうか。
A:カジノバー付近(Bデッキ)
B:1等船室報告(Bデッキ)
C:個室が並んだ直線通路(Cデッキ)
D:大病室(Cデッキ)に戻る
無難に「A」から行きます。
そこには八代の姿が。ぜんぜん、探す気配がないんですけど。
八代から、いきなり提案がある、と切り出されました。
……嫌な予感。
A:とりあえず聞いてみる
B:断ってその場を離れる
丁度三人いるし。先に進みましょうよ、とか言われそうな気がするんですよね。
でもまぁ、Aを選択。
私を組む気はない? と聞かれました。
つまり、そういうことですよね。
一緒にナンバリングドアに入らない? と。
でも、今の一時だけ良くても。あとでメンバーと合流したら、それこそ無理でしょう。
亀裂が入るどころじゃない話になりそうですよ。
茜が冷静に反論しました。
3人の数字根は「1」だから、例え組んでも扉は開かない、と。
八代も淡々と、なら1人加えればいいじゃん、と反論。
そんな、いけしゃあしゃあと。
セブンを加えれば数字根は「8」に。
その場合、他のメンバーの数字根は「1」になってしまう。
つまり、置き去りにしろ、と。
脱出したら救助を連れて戻ってくればいいんだと。
5時間で救助を連れて戻ってくるなんて、不可能です。
茜が噛みつきます。
ていうか、この後ナンバリングドアがどれだけ出てくるか分からないのに、そんなことできないよ。
あ、その前に、「9」の扉か。
淳平が、最後の扉は俺たちだけじゃ開かない、と冷静に反論してくれました。
そうだったね。
八代は淡々と無理なことを受け入れますが……なんだかなぁ。
どうせ最後の「9」の扉では3人があぶれることになる、と突き付けてきました。
2グループに分かれて「9」になる組合せを作る、ってことはできないのかなー。
1人になりたい、と言う八代を残して、その場を離れました。
今はとりあえずニルス探しに集中して、先のことは後で考えましょうと先延ばし作戦に出る淳平。
いいのかそれで。
続いて……結局全部回ることになるんだろうね。選択肢が出てきました。
順当にそのまま「1等船室方面(Bデッキ)」へ行きます。
そこにいたのはヨツバ。
彼女もまたニルス探しをするわけでなく、壁に背中を預けてぼんやりしている模様。
もしくはニルス探しを終えて、いないことに呆然中かも。
A:声をかける
B:そっとしておく
え、「A」じゃね?
声をかけてみると、うざいからどっか行って、と怒鳴られました。
そんな気分の時か。すまぬ。
紫を連れて、元の場所に戻りました。
次の捜索場所は――あれ。選択肢が増えてる気がする。
A:カジノバー付近(Bデッキ)
B:個室が並んだ直線通路(Cデッキ)
C:大病院(Cデッキ)に戻る
あ、違う。カジノバー付近は八代がいた場所だ。
そっか、一度行ったら選択肢が消えるわけじゃないのか。
うーん。
念のため、もう一度カジノバー付近に行ってみますか。
八代はもういないようです。
別の場所に行ってみよう、と別の選択肢が現れ――あら。
四葉がいた1等船室方面は、一度選んだことを示すようにグレーになってました。
てことは八代がいたここは、八代がいるバージョンといないバージョンの二つを用意してたってことか。……ゲームシステム面からフラグ確認て、何だろうね。ふと切なくなった。
続いて「個室が並んだ直線通路(Cデッキ)」に行きます。
そこにいたのは一宮。
彼は真剣にニルスを探してくれています。ニルスの名前を呼んで、歩いてます。
いいお人や。
A:一宮のもとに駆け寄る
B:ここは一宮に任せよう
ひとまず一宮にこちらの存在を気づかせた方がいいんじゃないかな。
「A」を選択。
ニルスとヨツバは本当に本当の兄妹なのかな?
という淳平の素朴に、一宮は「どうして?」と不思議そうに返して来ました。
まったく似てないからだよ、と告げる淳平に、少しの間をあけて「言われてみれば、確かにそうだね」と同意。
なんだろう。
もしかしてこっちは色盲だとか?
ちょっとした違和感ですな。
追究する時間もないので、ここは一宮に任せて、淳平たちは別の所を探しにいきます。
A:カジノバー付近(Bデッキ)
B:1等船室方面(Bデッキ)
C:大病室(Cデッキ)に戻る
すべて未選択を示す白に戻ってました。
……でも大病室に行きます。「C」です。
大病室に戻るとサンタがいました。
「3」の扉の脇に佇んでいるとのこと。
A:声をかける
B:なにも告げずに立ち去る
これらの選択肢に意味はあるのかないのか。
ひとまず情報収集。
「A」を選択。
何をしているのか尋ねると、REDを調べているとの返答。
基盤を突き刺したものが誰なのか気になるだろう? と。
誰が挿したのか尋ねられ。
A:ニルス
B:八代
C:ゼロ
D:淳平たち8人以外の何者か
うーん。八代かニルスが怪しいと思うんだけどな。
今回は「A」ニルスを選択。
ナンバリングドアは3人以上いないと開かないから、ニルスが抜け駆けしたとは思えないだろう、と指摘されました。
別にニルスが、自分が抜け駆けするために挿した、とは言ってないんだけどな。
……淳平はそう言ったけど。
サンタはニルス以外の、仲間の誰かが挿して、それを黙っていると睨んでいるようです。
そうすると私には、あとは八代に確定してしまうんですが。
挿したことを黙ってることは、ニルスが消えたことと、なにか関係があるのかもしれない……と。
このゲームは誰かを信じたら負けになる。
お前らも気を付けるといい。
サンタの忠告はありがたく受け取っておくことにします。
さて、次はどこへ向かおうか?
選択肢に「捜索を終了する」が現れたので、それを選択。
このままニルスを捜し続けても仕方ないから先に進みましょう、と八代が提案。
では、誰と誰が組んで、先に進むのか?
ひとり、犠牲になってもらう人間を決めないか? と、とんでもない提案を持ち掛けてきました。
まぁ、遅かれ早かれこうなることは分かっていたわけで。
4人と3人のチームに分かれたら、3人が脱落することになる。
5人と2人なら、2人が取り残されることに。
けれど、3人と3人と1人だったら、犠牲は1人で済む。
ええと、全員の数字根を調べたわけではないので、本当に組合せがないのかが分からない。
A:疑問に思う
B:特に疑問には思わない
ここでは「A」を選択。
計算してみれば分かるわ、と実に八代らしい返答です。
例えば1456で「7」の扉に入ったとする。
残るは378で、数字根は「9」になる。
あくまでこれは一例だが、どの組合せをしても、結果は同じだと言い張る八代。
誰も反論せず。
……まぁ、善人で驚異的な計算能力を見せた彼女なので、ここは私も組合せを試そうとは思わないんですが……時間があったらやりたいとは思うけど。
さて、犠牲になってもらう人を1人、決めてもらうことになりました。
八代と茜で火花が散りますが、サンタが仲裁に入って、多数決で決めることに。
サンタとセブンは消極的な賛成。
四葉も、ニルスはナンバリングドアの向こう側にいるはずだと言う八代の言う通りに賛成。
これで過半数が集まった。
では投票を――と始めようとした八代を、一宮が止めました。
うわ、まさかの自虐モードですか。
が、「ここに残る」とは言ったけど「犠牲になる」とは言っていない、と反論。
ああ、別ルートが開拓されるかもしれないですもんね。
全員でもう一度船マップを確認しようよ。
あら、でも一宮はそういうことを言ってるんじゃないっぽい。
淳平たちがこの船から脱出したら救助を連れて戻ってきてくれると信じてる、ということらしい。
いや、無理だろ。自殺と同じ。
一宮に誰も反対できないまま、先に進むことになりました。
茜が怒って、一宮を奮起させようと近寄りますが――倒れる一宮。
病気でも患ってるのか?
一宮が取り出したのは、注射器と何かの薬瓶。
薬瓶には「Mandraine-β」。
ただの麻酔薬だから心配には及ばない、と一宮さん。
個室の病室を探している時に見つけて打ったらしい。
茜や淳平の反対を遮って、ここに残るために。
男らしいな、一宮。
量を間違えれば永久睡眠ですが、何とか大丈夫だったらしく。
一宮はただ眠っているだけ。
無茶なことするなぁ。