元来た道を戻ります。
黄金像が大岩を押してるところに戻りました。
建物の方をまだ全然調べてないので、そちらに戻ることに。
階段を上り――地面に膝をついて落書きを消してる、緑の服の女性がいました。
新顔ですね。まだ話しかけてません。
その向こう側には、何やら街並みを一望している男性もいます。
床の落書きを見てみると「マレオラスの屋敷に、上から小便をひっかけてやった」と書かれてます。
それはそれで……;
近づくと、緑の服の女性が顔をあげて挨拶してくれました。
彼女の名前はオクタヴィア。
黄金律に支配された生活はいまのところどんな感じか聞かれました。
- 私は問題ない
- 崖っぷちに立っている気分だ
ええと……なんだかな。
崖っぷちに立っている気分だ、を選択してみると、それは普通のことよと言われました。そうか。
そして、前向きに考えるのよと諭されました。
ここに何か月か住んでみたら怖くなくなるわ、と。
そうですかねぇ。
- あなたのことを教えてほしい
- ここから出る方法を知っているか?
- 黄金律についてどう思う?
- もう行くよ
オクタヴィアさん。
額にちょっと皺が入っているけど、美人さんです。
政務官から、ここの掃除と、庭園の草木の剪定に割り当てられたらしい。
彼女の前の暮らしを語ってくれました。
テベレ川のほとりの美しい邸宅。
名の知れた一族のハンサムな青年との婚約。
でも、長時間奉公して街に貢献するというのも、それなりの魅力があるものだと思っているわ、と超前向き。
ここに来たのは7ヵ月前、ローマが火事になったとき。
家族とテベレ川に逃げ、幸いにも船賃があったので荷船で避難しようとしたが、乗り込んできた人たちと乱闘に。
オクタヴィアは船の外に押し出され、気づいたらここに。
目標「共通点」の更新。
エクイティアに、複数の者がコインについて語ったことを伝える
それは大変だ、と伝えましたが、別にそうでもないらしい。
あらゆることが神の計画の一部だと信じているから、と。
何か、器が大きいというより、その神様を信じ込んでるっていう感じですかね。
まぁ、信じることで救われてるならいいですけど。
あら、主人公、何か食いつきました。
- そうだといいが。
- わかった。
- 神と言ったか? 神々ではなく?
何かあるんだろうか、と「神々ではなく?」と突っ込んでみると、言い間違えたわ、と少し目を大きくしながら訂正するオクタヴィア。
なんか警戒されてる感があるけど……別にいいか。
ほかの話をしましょう。
脱出方法を聞きましたが知らないとのこと。
ただ、アウレリアの酒場で誰かが出口について噂してたらしい。
藁をもすがる思いでお金もあるなら酒場に行ってみたらどうかしらと勧められました。
お金もあるのなら、って……酒場って、お金がないと中に入れないんだろうか。
次の話題は黄金律について。
私たちは生まれながらの罪人なの? と……ええと、倫理か何かの授業でそんな感じの考え方をやってたな~、と思い出す……。
生まれながらの悪人と、生まれながらの善人と……。
- そうは思わない。人間は根本的に善良なものだと思っている
- 私にはそう思える
これ、どっちの選択肢も微妙だなぁ。
「そうは思わない」方を選択してみると、純粋すぎない? と首を傾げられました。
きっとあなたは私が見たものを知らないのよと詰られ。
まぁ、一応、学ぶ資料とかはあるけどあいにく現代人なんで、目の当たりにはしてませんね……。
- もっともだ。おそらく、あなたの言うとおりだろう
- 私は自分の言葉を信じる
オクタヴィアさんに同意してみると、ここにいる私たちは悪いかたちで終わってしまうということになるわ……と俯かれました。
- なんらかの導きはあるだろう、大丈夫だ
- わかった
何の根拠もなく「大丈夫だ」を選択。
案の定、苦笑するオクタヴィア。
同意はできませんよね。
あら、新しい選択肢が登場。
「キリスト教徒なのか?」
そう尋ねると驚きの声で誰にも言わないでと懇願されました。
ローマの大火事を、皇帝はキリスト教徒に罪を負わせたらしい。
処刑された人もいる。
あなたの秘密は守りましょう。
オクタヴィアさんが必要以上に怯えることないですよね。
約束すると、感謝してもしきれないわ、と喜んでくれました。
さて、他のところへ行きましょうか。
オクタヴィアさんとの会話を切り上げると、今度は「まさかこんな結末になるなんて……」とさっきまで腕組みして街並みを見下ろしてた男性が動き出しました。
なんだなんだ?
手すりも柵もない、がけっぷちのところまで歩いて足元を見下ろす男性。
オクタヴィアが慌てます。
彼の名前はウルピウスというらしい。
どうやら自殺志願者っぽい。
もう希望がない、と零す彼。
オクタヴィアはいくらか事情を知っているらしく、慰めと説得をしようとしますが、全然響きません。
飛び降り自殺が罪になれば、全員の運命もここで終わってしまう、と別方向から自殺を食い止めようともしますが、やっぱり響かず。
本当にごめん、と謝りながら、無気力状態です。
新たなクエスト「永久的な解決策」が追加されました。
ウルピウスの自殺を止める方法を探し出す。
困ったオクタヴィアが振り向き、助けを求めてきました。
- わかった、話してみる
- 彼が自殺したら黄金律を破ることになると思う?
- 頑張って。もう行かなきゃ
いや、おい、三番目 \( ̄∀ ̄*)
さすがにひどいな。
彼の自殺が黄金律を破ることになるのか聞いてみると、分からないという回答が。
ただ、奴隷が自殺するのは犯罪らしい。
借金のかたで強制労働させられてるのも同じようなものでしょう、と。
ええと。彼は奴隷じゃないけど、強制労働させられているから、自殺するのは犯罪になるかもしれないってことかな。
わかった、話してみる、と請け負いました。
仕方ないね。
くれぐれも言葉を選んでね、と念押しされました;
そりゃ頑張りますけどね。
- ウルピウス、話がしたい
- そんなことは今すぐやめろ!
- じゃあ……やればいい
話がしたい、と語りかけてみると、ムッとしたような声が返ってきました。
帝国に対する犯罪だ、と説教でもするつもりなのかと。
それは誤りだということは、あなたも分かっているはずだ
何が問題なのか聞こうと思っただけだ
いや。もう十分に苦しんだなら、死を選ぶのも仕方ないと思う。
いやー、私はまだ彼のこと充分知りませんし、言葉を選べと言われても、なかなか難しいのですよ。
何が問題なのか聞いてみると、彼の人生はもう無茶苦茶なことが問題らしい。
一生、マレオラスのために働くことになる、と。
そして彼はそのまま「もう行く」と決意。
うああああ、引き留める間もありません……
クエスト「失踪」更新
(任意)ウルピウスに、センティラの失踪について聞く
また妙なところで別クエストが挟まってきました。
なんなんだ。
ウルピウスは「センティラ。どこにいようと、君を愛してる。すまない……」と零しながら飛び降りるウルピウス。
オクタヴィアが悲鳴を上げながら駆け寄りますが、間に合わず。
……落下。
クエスト「永久的な解決策」が更新されました。
ウルピウスの自死について、センティラがどう思うか聞く
呆然とするオクタヴィア。
哀れなる仔羊に情けを! と祈りを。
目標「黄金律」の更新
(任意)センティウスにウルピウスが疑わしいと伝える
少ししてから選択肢が現れました。
- 私のせいだったのか?
- 彼の自殺は黄金律を破らなかった。一体どういう意味だ?
- どうする?
こんな時になんですが、黄金律について聞いてみます。
現実だったら「人でなし」と思われても仕方のない空気の読めなささですが。
自殺は黄金律には反しないということだと思うわ、と返してくれました。
ということは、黄金律を司るのがどの神であるにせよ、自分が進行する神ではないということ。
キリストでしたっけ?
続いて「私のせいだったのか?」を選択すると、あなたのせいじゃないわ、と否定してくれました。
オクタヴィアさん、ずっとこちらに背中を向けています。
これからどうするか。
尋ねると、今起きたことを皆に知らせる、と呟くオクタヴィア。
そして哀れなウルピウスに祈りを捧げるわ、と。
すごい勢いで走り去っていくオクタヴィアさん。
さて、私は……どうしようかな。